Case Studies

SASE基盤新規構築

短期間で200拠点からの
アクセス実現する基盤構築


短期間でのシステム基盤構築/移行をセキュリティ強度高くアジャイルに実現

InfiniCoreはお客様の既存環境における課題を可視化し、 特定した課題に対して最適なソリューションを提供します。

Goal

目指した姿

・短い期間での新規システム基盤構築/既存システムからの移行実現

・強固なセキュリティを担保した200拠点からのリモートアクセス

お客様が実現したかったこと

限られた期間の中で新規システム基盤の迅速な構築と、既存システムから新システムへのスムーズな移行を達成することです。従来の業務を止めることなく、移行期間中も安定して業務を継続できる環境を確保する必要がありました。特に、日々の業務で利用されている各種アプリケーションやデータベースの整合性および安定運用を保ちつつ、システムダウンタイムや移行に伴う障害を最小限に抑えるための計画的な作業が求められました。また、既存システムには長年蓄積された業務ノウハウやデータが存在しているため、それらの資産を損なうことなく新基盤へ継承し、今後の拡張や変化にも柔軟に対応できるプラットフォームを構築することが重要な要件となっていました。さらに、業務プロセスや運用体制なども見直しを行い、新しいシステム基盤の利便性と信頼性を最大限高めることで、事業全体の運営効率や生産性の向上を図りたいというご要望がありました。

加えて、全国の約200拠点という広範な利用環境において、強固なセキュリティを確保しながらリモートアクセスを安全かつ効率的に実現することです。ビジネスのグローバル化や働き方の多様化が進む中、各拠点の従業員が場所を問わず、必要なタイミングで社内のシステムへアクセスできる環境を構築することが不可欠となっています。しかし、これには単にネットワークをつなぐだけでなく、不正アクセスの防止や情報漏洩リスクへの対策、ユーザー認証やアクセス制御の強化など、高度なセキュリティ対策が必要です。たとえば、VPNやゼロトラストモデルの導入、端末認証・多要素認証の適用などを含め、どこからでも安全に業務システムを利用できるインフラ環境の整備が求められていました。加えて、拠点間の通信の安定性やレスポンスの良さにも十分配慮し、増え続ける拠点やユーザーにも柔軟に対応可能なネットワーク設計と管理体制の強化を実現したいという思いがありました。

このように、お客様は限られた時間とリソースの中で、新旧環境の円滑な移行と業務の安定運用、そして高いセキュリティ水準を維持した大規模で柔軟なリモートアクセス環境の構築という、両立が難しい課題に真剣に取り組みたいと考えていらっしゃいました。

Challenge

実現に向けた課題

短期間でのシステム構築と移行が大きな課題となりました。既存システムの利用ができなくなるタイミングが迫っていたため、限られた期間内に新システムのインフラ基盤への移行を完了させる必要がありました。これにより、移行計画や進捗管理、各種設定作業などをスピーディかつ正確に進めることが求められました。

採用したソリューションの最適な適用に関する課題がありました。お客様が選定されたソリューションについては、メーカードキュメントや正式なサポート通りに動作しないケースも発生したため、期待通りの導入効果を得るためには独自に検証や調整を行うなど、現場の知識や技術力を活かした対応が必要となりました。

さらに、強固なセキュリティ対応も重要な課題の一つでした。顧客情報を含む機密情報を確実に保護するためのセキュリティ対策を講じるだけでなく、多数の拠点からリモートアクセスが求められる状況においても安全性を損なわない仕組みづくりが不可欠でした。これにより、通信の暗号化やアクセス認証の強化など、最新のセキュリティ技術の導入および運用ノウハウの蓄積が求められました。

このように、システムの短期間移行、ソリューションの最適適用、強固なセキュリティ対策といった複数の課題に適切に対応することが、プロジェクト成功の鍵となりました。

短期間でのシステム構築/移行

既存システムの利用期限が迫るなか、業務への影響を最小限に抑えながら、限られた期間内で新しいインフラ基盤への移行を完了させる必要がありました。限られた時間の中で各種設定・データ移行・動作確認などを迅速かつ確実に進め、トラブルにも即座に対応できる体制が求められました。

採用ソリューションの最適な適用

顧客が選定したソリューションが、必ずしもメーカードキュメントや公式サポートの通りに動作しないケースが発生したため、現場での検証や独自の調整を行いながら、最適な導入・運用を実現する必要がありました。

強固なセキュリティ対応

顧客情報などの機密データを確実に保護するための対策に加え、さまざまな拠点やリモート環境からも安全にアクセスできる仕組みを整備する必要がありました。これにより、情報漏えいや不正アクセスを防止しつつ、利便性を損なわない運用を目指しました。

Solution

InfiniCoreによるソリューション

限られた期間でシステム全体の構築および移行を完了させる必要があったため、プロジェクトの初期段階では、まず既存システム基盤の安定的な移行を最優先事項として設定しました。移行作業を効率的かつ円滑に進めるため、プロジェクトメンバー間でスケジュールや優先度を明確に共有し、タスク管理を徹底しました。同時進行で新規基盤のネットワーク設計も進める必要があったため、従来のウォーターフォール型ではなくアジャイル開発手法を採用し、細かい単位で設計・実装・検証を繰り返しながら、柔軟かつ迅速に対応できる体制を構築しました。

採用ソリューションの適用フェーズでは、メーカードキュメントやベストプラクティスに従って設計と動作確認を実施しましたが、実際の環境では事前想定と異なる挙動や予期せぬ結果が発生することが判明しました。たとえば、一部ネットワーク機器の挙動や通信仕様が、メーカーが想定している動作と合致せず、一部通信が意図した通りに流れない現象がみられました。こうした問題に対しては、当社がこれまで培ってきたナレッジや現場での実践経験、エンジニアの高い技術力を最大限に活用し、障害の切り分けから根本原因の究明、設定変更案の考案まで、短期間でスピーディに解決へと導きました。

さらに、メーカーサポートにも確認しながら、実際の課題が顧客要件─特に通信の信頼性やセキュリティ、パフォーマンスに与える影響がないか慎重に検証しました。動作検証では実際の通信状況やログを詳細に収集・分析し、業務への影響が皆無であることを確認した上で、顧客にも透明性の高い報告を行いました。その結果、一時的な課題やメーカー想定とは異なる内容についても、顧客の業務要件を最優先にしながら安全性と確実性を担保し、システム環境の構築・移行を予定通り完遂することができました。

アジャイルによる柔軟な対応

限られた期間の中で既存基盤の移行を優先しつつ、新規基盤のネットワーク設計にはアジャイル開発手法を採用することで、迅速かつ柔軟に対応できる体制を構築した。

技術力とナレッジを活かした対応

設計や動作確認で想定外の挙動が発生した際も、豊富な経験と高い技術力を駆使して原因を特定し、短期間で課題を解決した。

顧客要件を最優先

メーカー想定と異なる部分についても、通信上の問題がないことを丁寧に検証し、顧客要件を満たした安全かつ確実なシステム構築・移行を実現した。

お客様サービス事例